カウンセリングとは

当相談室の主なカウンセリングについてご紹介します。カウンセリングは、定期的に面接を重ねながら、ご相談者ご自身が考えを整理、行動変容していくことを援助する心理支援です。オーソドックスには週1回、あるいは2週に1回の頻度が標準的です(ご相談に応じます)。

カウンセリングの期間はご相談内容や目的によって異なります。半年ほどが一つの目安となることが一般的ですが、時間がかかる場合もあります。当相談室では、ご相談者の状態に応じて、適宜、適切な技法を用いて、支援を行います。

カウンセリング
 カウンセリングは、心の悩みをカウンセラーと一緒に解決するための支援です。対話を通じて自分自身を深く理解し、内面からの成長を目指します。当相談室では、自己心理学(共感を通じて内面の統合と健康な自己を回復する心理学)に基づき、共感を失ったことによる心の傷を癒やし、健全な自己を取り戻すのを助けます。相談者のペースに合わせて、無理のないやり方で進めます。
支持的心理療法
 支持的精神療法とは、人の心と向き合う心理療法の一つで、患者さんが抱える問題を改善し、自分自身をより大切に扱えるように支援する方法です。具体的には、自信を持つこと、困難に立ち向かう力、日常生活での対応能力を強化することが目標です。

この療法では、患者さんが過去に経験したことや現在の生活の中での対人関係を一緒に振り返ります。これにより、感情や行動のパターンを理解し、よりよい方向に導く手助けをします。また、患者さんが自然と使っている防衛機制(心を守るための無意識の行動や思考)を支持し、不安を和らげることも重要な役割です。

支持的精神療法は、さまざまな心の問題を抱える方に向けた治療法で、日々の生活においても役立つスキルを身につけることができます。
 
絵画療法・アートセラピー
絵画療法は、言葉で表現するのが難しい思いや感情を絵や色を使って表す心理療法です。この方法では、絵を描くことで心の深い部分に気づきや発見が起こり、自分でも知らなかった気持ちにアクセスできます。絵を描くことは遊びのようでもあり、特に言葉をうまく使えない子どもたちにも効果的です。また、不安などの直接的な取り扱いが難しい場合にも、絵を通じて自分自身を理解し、心の再生へと導く助けとなります。
認知行動療法
認知行動療法は、私たちが物事をどう感じ取り、どう考えるかに焦点を当てて、気持ちを楽にする心理療法です。時には、ストレスや悩みが原因で、物事を悲観的に見すぎたり、自分では問題を解決できないと感じることがあります。認知行動療法では、このような考え方を調整し、もっとバランスの取れた、現実的な考え方を選ぶ手助けをします。

特にストレスが強いときや、うつの状態のときには、「できるはずがない」「うまくいくわけがない」というような否定的な考えが強くなりがちです。これが続くと、気分が沈んだり、不安を感じたりする悪循環に陥りやすくなります。認知行動療法では、極端に悲観的にも楽観的にもならないように、現実的で柔軟な考え方を身につけることで、日々の問題にうまく対処できるようになることを目指します。